今回は、マランツのMPM-1000を紹介していきたいと思います。
この商品ですがコスパが高いと言われており以前から気になっていた商品です。
安いコンデンサーマイクは、当たり外れが結構あり外れの商品にあたるとホワイトノイズと言うさーさーと言う砂嵐のような音が入り込んでしまい自分の声があまりきれいに録音できなかったりします。
今回紹介する商品は、本当日噂通りなのか他のマイクとの比較もかねていろいろと紹介していければと思います。
主な使用
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 20Hz〜20kHz |
感度 | -38 dB ±2dB |
インピーダンス | 200Ω ±30% |
サイズ(縦×直径) | 約165 x 48mm |
重さ | 約300g |
材質 | アルミニウム |
ダイアフラム口径 | 18mm |
タイプ | コンデンサーマイク |
MPM-1000とMPM-1000Jの違い
MPM-1000とMPM-1000Jの違いについてですが、公式サイトではJが現行品となっておりJにはクリーニングクロスが付属されています。
そのほかの使用に関してはMPM-1000と同一であるとの事でした。
その為、型番が新しくなったからと言ってわざわざ買い替える必要は有りません。
参考資料
MPM-1000のレビュー
こちらが箱の表面の画像です。
裏面の画像です。
付属品は、マイク本体、ショックマウント、三脚、ウィンドスクリーン、XLRケーブル、書類関係となっています。
中身を出すとこのようになっています。
こちらが付属の書類の指向性と周波数特性の説明です。
指向性は左の図、カーディオイド(単一指向性)という事も有り正面0°が一番音を拾うようになっています。
また、真横の90°にもなると音を拾う感度も弱くなっているという事がわかります。
真後ろの180°にもなるとほとんど拾えないようになっています。
周波数特性ですが(右の図)、ほとんど横ばいになっており、低音側の20Hz当たりは少し拾いにくいようです。
また10000Hzあたりから山のように盛り上がっているので拾いやすいようです。
20000Hzあたりにもなると-40dBを切るので高音側の方が弱いようです。
人間の耳が聞き取れる音は20Hz~20000Hzの間と言われており、最も聞き取りやすいのは、2000~4000Hzと言われている為、特に数値が上下しているわけでは無く横ばいなので数値上は安定していていいのではないのかと思います。
三脚とショックマウントですがおまけ程度な感じの作りをしていました。
作りはショックマウントは金属と衝撃吸収部分はゴムで構成されており、メスねじのギザギザの部分はプラスチックで出来ています。
スタンド部分は足の部分は金属で先端の部分は硬いゴムになっており滑り止め?傷防止?のようになっていました。
オスねじの接続部分はプラスチックで出来ています。
ただ付属していない商品が多いのでマイクアームやマイクスタンドが無い方にはいいのではないのかと思います。
マイクの取り付け方はとても簡単で、上の画像のように飛び出している針金のようなものをつまむと締め付けられているホルダーが緩むので緩んでいる間にマイクを差し込むとうまく取り付ける事が出来ます。
本体とウィンドスクリーンの画像です。
マイク本体は金属製で値段の割に作りはしっかりとしていて重さもずっしりとしていました。
ウィンドスクリーンはマイク本体にかぶせるように使うタイプで材質はスポンジのような材質でした。
マイク本体の裏面の画像です。
マイクのグリル部分です。
裏からライトを当てています。
グリルは粗めの網目の内側に細かな編目が付いた二重構造になっています。
2重構造なので異物などが入りにくくなっていていいですね。
中に使用されているのは18mmのダイアフラムとなっています。
スタンドを立てた所の画像です。
ちなみに、スタンドの足は1本マイクの下側に置かないとマイクの重さで倒れてしまいます。
意外とバランスはよくないので注意が必要です。
またマイクの真下に足が来ているのでXLRケーブルを挿すとケーブルが足にあたってしまうのでマイクの角度を斜め上に持ち上げないといけない為、少し不便でした。
もう少しスタンドに高さが有ればよかったのにと思います。
横から見た画像です。
ウィンドスクリーンとケーブルを挿した所の画像です。
ウィンドスクリーンはかっこ悪いとよく言われていますが、コンデンサーマイクは湿気に弱い為、長持ちさせたりポップノイズを軽減させたりする場合は、有るのとないのではかなり違います。
見た目がどうしてもいやな場合は、別途購入するのもいいのかと思います。
ポップガードを2つ紹介します。
1つ目は、クリップ型の物です。
コンデンサーマイク以外にもダイナミックマイクにも使えます。
欠点は、挟むところが無いと取り付けられない事です。
2つ目は、本体に取り付けるタイプの物です。
見栄えがすっきりしておりクリップ型の物のように挟む所を気にしなくていいのがいい点です。
欠点は、ダイナミックマイクには取り付けが出来ないのでダイナミックマイクと併用して使用する事が出来ないのが残念なところです。
音質について
音質についてですが、価格の割にはいい音質なのではないのかと思いました。
音は割と低音寄りで不自然な感じはせず使用する事が出来ました。
またホワイトノイズも特に感じられず価格の割によくできているマイクだなと思いました。
安いマイクだとホワイトノイズが乗ってしまっていてさーさーうるさくて音質以前の問題だったりするのですが、このマイクには特に気になるようなホワイトノイズも無かったのでマイクの出来はいい方なのではないのかと思います。
また、このマイクMPM1000と人気のコンデンサーマイクのオーディオテクニカAT2020の比較音声を撮りましたので気になりましたらご覧ください。
比較内容としては、20㎝離れて録音した所とマイクの目の前で録音した所の音声を
- MPM1000 ウィンドスクリーン有り
- MPM1000 ウィンドスクリーン無し
- AT2020 ポップガード有り
の順番に録音しています。
マイクの目の前で音声を撮っている理由としては近接効果と言ってカーディオイドのマイクの特性上マイクに近づけて声を出すと低音が強調されて音声を録音することが出来ますのでどれくらい低音が強調されるのかについての比較です。
比較してみた感じでは、MPM1000は低音寄りで、AT2020は高音よりに作られたマイクだなと思いました。(オーディオテクニカは、中高音のバランスがいいと言われているメーカーの為、中高音よりの設定のマイクようです。)
人によって音の好みは有るのでどちらがいいのかとは言えませんが、弾き語りなど高音の楽器を使用する場合でしたらAT2020は結構向いていると思いますし、ポッドキャストやライブ配信などで低音を効かせて放送したいという方はMPM1000なのではないのかと思いました。
近接効果は、ダイナミックマイクなどと比べると低音がやや弱い感じがしましたが低音も出ていました。
ただAT2020はMPM1000よりも価格が約2倍位の値段差が有り値段が似通っているわけでは無いのでどちらがいいのかと言うと難しいですが比べて見た感じではMPM1000のコスパは高いのではないのかと思いました。
また使用するオーディオインターフェースなどでも音質は変わったりもしますし聞く環境でも違って聞こえる場合が有りますので、参考程度にお願いします。
注意点
MPM1000はコンデンサーマイクですので、衝撃や湿気に弱いので使用や保管には注意が必要です。
その為マイクを使用する際は、付属のウィンドスクリーンを使用したりして湿気からマイクを守ってあげる事でマイクの故障を防ぐことが出来ます。(絶対ではありませんが)
人間はくしゃみなどでなくてもしゃべるだけでも飛沫は飛ぶので長時間の使用などをしているとそれなりに湿気がたまってしまいますので、注意が必要です。
また、使用していない時も、防湿剤などを入れた収納箱にしまう事や防湿庫にしまうのが望ましいとされています。
そういった方法がむずかしいのであれば、最低限マイクを置いてある部屋の湿度はある程度低く保つようにしてください。
またこの商品は、USBマイクでは無い為、使用するにはオーディオインターフェースと言う機材が別途必要になりますのでオーディオ機材を始めたばかりの方はお気お付けください。
使用してみて
使用してみての感想ですが、コスパの高いマイクだと思いました。(付属品を除いて)
AT2020と比べて見ても音質の違いは少しは有りますがノイズなどの問題は特になく個人的には普通に使えるマイクだなと思いました。
付属品に関してですが、マイクと比べて作りがちゃちなのでいいものだとは言えませんが、マイクスタンドやマイクアームなどを持っていない方からすると、買い足さなくて済む為、マイクにあまりお金をかけたくはないという方にはいいのではないのかと思います。
いい点
- 価格の割に音質もよくスタンドなどの付属品も付いている為コスパが高い
残念な点
- 付属品のスタンドなどがちゃち
まとめ
コスパの高いマイクだと聞いていたのですが、本当にその通りだと思いました。
マイクにあまりお金をかけたくないという方にはいい商品なのではないのかと思います。
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