今回は、オーディオテクニカのAT2020を紹介していきたいと思います。
オーディオテクニカは、音響機器や映像機器として知られておりますが意外とキャンプ用品(AUTEC CAMP)や食品加工機器(AUTEC)なども行っていました。(時代の流れを感じますね)
音響機器のメーカーとして有名で特にイヤホンなどはアマゾンや家電量販店で見ない事は無い位よく取り扱われています。
私の周りでもオーディオテクニカ好きの方がいてオーディオテクニカしか使わないというドはまりしている人もいました。
会社の特徴としては、中高音がきれいに出ているとよく言われていて、低音よりも高音域を重視した製品が多い会社と言われています。
今回紹介する製品は長年多くの人から音質がいいと高い評価を受けているマイクで私も以前、この製品のUSB接続版であるAT2020+や、上位機種であるAT2035などを使用していましたのでこの商品も結構期待できるのではないのかと思います。
主な使用
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 20Hz〜20kHz |
感度 | −37dB |
インピーダンス | 100Ω |
最大入力音圧レベル | 144dB S.P.L. |
SN比 | 71dB以上 |
サイズ(縦×直径) | 160mm×52mm |
重量 | 345g |
発売日 | 2006年07月21日 |
タイプ | コンデンサーマイク |
AT2020のレビュー
こちらが、外箱の画像です。
横面の画像です。
付属品などが書かれていました。
付属品の、マイクとマイクスタンドマウントです。
本体は金属製でしっかりとした作りになっています。
ちなみにマイク本体に付いているぽつぽつとしたシミのようなものは、購入当初から付いているカラーリング?アクセント?みたいなもので、以前使用していたAT2020USB+やAT2035にもそのようなぽつぽつとした物は付いていました。
付属のマイクスタンドマウントも金属で出来ており作りがしっかりと出来ています。
マイクのグリルの画像です。(後ろから光を当てています)
グリルは粗めの網の内側に細かめの網の2重構造になっています。
マイクスタンドマウントの画像です。
裏面の端子部分です。
マイク本体の重量は、345.0gでした。
公表している数値と全く同じな事に驚きました。
さすがはオーディオテクニカですね。
マイク本体とマイクスタンドマウントの重量は、500.0gでした。
付属品のポーチと書類関係です。
こちらは付属の書類の画像です。
書類には指向特性や周波数特性などが書かれていました。
指向特性は、カーディオイド(単一指向性)なので主に正面からの音をよく拾うように出来ています。
その為、正面の0°よりも真横の90°の方が音を拾いにくくなっており真後ろである180°は正面の0°と比べて明らかに音を拾いにくくなっている事がわかります。
周波数特性ですが、低音部の20~100Hzあたりまでは比較的音を拾いにくくなっており、高音側の5~20KHzは少し山になっており音を拾いやすくなっているという事がわかります。
多少の上下は有りますが数値上ではバランスの取れたマイクではないのかと思います。
音質について
音質についてですが、比較的高音が効いているように思いました。
このマイクのメーカーであるオーディオテクニカは、中高音のバランスがいいと言われているメーカーで、扱っている製品が高音向けの物が多いです。
ただそういった情報を抜きにしても聞いた感じでは高音向けのマイクだなと感じました。
同じコンデンサーマイクのマランツMPM1000と比較した所マランツは、どちらかと言うと低音寄りの声に、AT2020は高音寄りの声に感じました。
比較した音声を乗せておきますので気になりましたらご覧ください。
比較としては、マイクから20㎝放した所での録音とマイクの目の前での録音の2パターンを乗せています。
マイクの目の前で録音する理由としては、近接効果と言って、カーディオイドのマイクは、マイクの近くで録音すると低音が強調されるという現象が起こるのでその違いなどを見る為です。
比較してみた感じは、やはり高音向けのマイクだなと思いました。
近接効果も、低音が入りますが思っていたよりも低音が入っている感じはしませんでした。
高音寄りで音声を収録したいという方にはいいのではないのかと思いました。
また、ホワイトノイズのようなさーさーとした砂嵐のような音も特に感じられずノイズの面でも使用には特に問題は無いかと思われます。
これは、音声を聞く方の機材や環境などで変わる場合も有りますので参考程度にお願いします。
AT2020、2035、2050の違いについて
AT20シリーズですが、形は同じなのになんで値段が違うのかと言うと付属品や機能などに違いがありその為価格が変動しています。
また形は同じと言いましたが、2020は他の機種と比べて少し小さいです。
AT2020
基本機能以外何もついていない
AT2035
基本機能以外にローカット機能とPADスイッチが追加されており、付属のマイクスタンドマウントも純正のショックマウントに変更されています。
ローカット機能は低音のノイズをカットする機能です。
空調機の音をカットするのに使ったりと他にもいろいろと使われています。
PADスイッチは、大きな入力が入ってきたときに10㏈音量を下げてくれるという機能です。
突然の大きな音などもこれが有れば助かります。
ショックマウントは、感度の高いコンデンサーマイクに使われるもので、ちょっとした揺れや衝撃からの雑音を緩和してくれるものになります。
AT2050
基本機能以外にローカット機能とPADスイッチと指向性変更機能が付いています。
付属品もショックマウントになっています。
指向性変更機能は、音の拾い方を変更する機能で通常のカーディオイド(単一指向性)は、正面からの音をよく拾う機能ですが、双指向性と言う正面と後方の2か所から音を拾う機能や全指向性と言うマイクの周り360°を拾う機能の3つの機能を使う事が出来ます。
基本的に1人で使用する場合は、2020か2035がいいとされています。
ショックマウントとローカットが付いているから2035の方がいいという方もいます。
社外品なら安いものも有りますが純正品を買い足すとなると2020よりも2035の方がお得だからです。(ローカットとPADスイッチも付いていますし)
音質については、各種数値にばらつきが有り音質が同じとはいいがたいのではないのかと思いました。
他の方のレビューなどを見ていて音が違うという方もいますが、あまり変わらないという方もいるので、音の差はよくわかりませんでした。
私は以前、AT2035を使用していたのですが、それと比べると2035の方が音がいいように思えたのですが、価格や機能に差が有りプラシーボ効果できれいに聞こえているように思えていたのかと言えばそうでないとも言えないのでどうとも言えない感じでした。
ただ、ものすごく音質が変わるのかと言ったらそこまでの変化はなかったです。(個人的には)
注意点
使用上の注意点ですが、AT2020はコンデンサーマイクの為、衝撃や湿気に弱いので威容や保管には注意が必要です。
その為マイクを使用する際は、ポップガードを使うなどして飛沫による湿気からマイクを保護する事によりマイクの故障を防ぐことが出来ます。
人間は咳やくしゃみ以外でもしゃべっているだけでも飛沫は飛ぶので長時間の使用などしているとそれなりに湿気がたまってしまうので注意が必要です。
また、使用していない時は、乾燥材などと一緒にケースなどにしまっておくことで部屋の湿度が高くなり故障してしまうというリスクも避ける事が出来ます。
オーディオ機器の方に向けてですが、この商品は、USBマイクでは無い為、使用するにはオーディオインターフェースが必要になります。
使用してみて
使用してみての感想としては、高音寄りのマイクと感じており、他の方のレビューを見てみるとクリアで聞き取りやすいと表現している方もいました。
販売実績も全世界累計販売数100万本以上であるとの事でこの販売数から見ても、数多くの方から高い評価を受けているという事がわかります。
また、2006年07月21日に販売たというのにいまだに売れているのが凄いなと感じました。
残念な点は特に無く個人的には満足しています。
いい点
- 高音が効いていて音質がいい
残念な点
- 特になし
まとめ
前に、使っていた製品だったという事も有り懐かしくも有り改めていいマイクだな人にもよりますがこの価格帯のマイクの中ではこの製品がトップクラスのマイクなのではないのかと私は思います。
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